転校初日の娘たちの感想は「先生の英語がよく分からない」
転校の関係で前の学校と新しい学校の夏休み期間がズレたせいで3ヶ月もあった夏休みをとうとう終えて、楽しみにしていた新しい学校がスタート。
朝、学校へ送っていくと先生たちが総出で校庭で迎えてくれた。びっくりしたのは、次女の担任の先生はたくさんいる新入生の中から私と次女のところへ迷うことなく来て「あなたが〇〇ね」と言ってくれたんです。事前に学校から先生の経歴等の情報を顔写真つきでもらっていたので、私はすぐに分かったのだけど、先生のほうが顔と名前を完璧に一致させてから初日を迎えるスタイルにまずは一安心。
お迎えに行って感想を聞くとなんと「なんか先生の英語がよくわかんなかった。難しい単語をたくさん使うし、きれいすぎる英語で聞き取れないところけっこうあったよ。」と!!二人で「そうだよねー分かる分かる」みたいに話していて、ふたりともそんな感じだったのです。
非英語圏インターの落とし穴。本物の英語力は身につかない?
本物の英語力とはなんだろうとこの数年ずっと悩んでいるような気がします。長女は4歳からで現在10歳、次女は2歳からで現在6歳。英語はペラペラです、日本人から見ると。でも実際にはネイティブ圏の同級生レベルには到底達していないのが私でも分かる。その点、日本語は同年代の子とほぼ遜色ないレベルなので自然といえば自然だとは思っています。日本語は、子供同士の流行りものや流行り言葉が分からない等はもちろんあります。
ただ、これだけ長い間インターに通って、わりと真面目に学校生活を送ってきた彼女たちにとってはびっくりしたことでもあった様子。次女はまだ状況をよく分かっていないというのもあると思います。ただ長女はしっかり分かっていて。
長女のクラスメイトは長女よりも英語がうまい子ばかりとのこと。親としては本当に探し求めていた環境なので最高なのですが、当の本人は少し不安そうでした。そして自分の英語は大したレベルではないという現実を露骨につきつけられて、ショックも受けている様子でした。
今回は英語力を伸ばせるということを第一に考えて選んだ学校なので先生はほぼ全員イギリス人。教職免許を持っていて、経験のある先生しか採用しないという徹底ぶりも良かったです。校内で母国語の使用は禁止。日本人がとても少なく、娘たちのクラスに日本人はいません。低年齢は英語力がなくても入れるみたいですが、長女のクラスは長女が一番英語レベルが低いのであれば英語が話せないような子が入ってくることはないと思います。長女もこの中では一番下でも、ディスカッションには普通に参加できるレベルです。
だからこそ、ショックも大きかったのかもしれません。本当にネイティブたちのような英語力をつけることがいかに難しいか。私も改めて気付かされました。
2日目。先生の読んでくれた本の内容が書けない。
学校に慣れて日に日に顔が晴れていく次女とは対照的に、長女はお迎えにいくとドッと疲れている様子。最初は疲れていると思うので、家に帰ったらまずはお茶をいれて30分ほどおやつをしながら今日あったことを聞くのだけど。
「ママ。今日ね、先生がstory bookを読んだの。それでその内容を紙に自分で書くっていう授業があったんだけどね、その本に出てくる言葉も難しかったし、先生の英語が綺麗すぎてなんて言ってるのかも聞きにくくてほとんど書けなかった。だいたいの話は分かるの。でもそれを具体的に書きなさいって言われると細かいところはなんて言ってたのか分からなかった。」
そう教えてくれた長女は今にも泣きそうでした。
英語が聞き取れない、単語が分からないなんてことはこれまでだっていくらでもあったんです。でもここ数年、ここまで聞き取れなかったことはなかったんだと思います。さらに、長女は生卵にアレルギーがあります。卵料理は大好きだし、しっかり加熱されていれば問題ないので学校にもそう報告していたのですが、そのことを先生から聞かれたみたいで「raw」の発音が悪くて分かってもらえなかったと。困った長女は「R-A-W. raw」とスペルを言ったら分かってもらえたそう。卵の話をしてるのに通じない。これも今までの長女にはなかった経験だったのかもしれません。
3日目。 countingはイギリス人にはcampingと聞こえる
毎日うちのめされながらも、基本は英語も分かっているし友達もみんな明るい元気な子が多くて授業はとっても楽しいらしく、楽しかったこともいろいろと教えてくれていたのでそこまで心配はしていませんでした。
長女もだんだんそう思える部分もでてきたのか、3日目の帰宅後はもう自分の英語が通じないエピソードを今日のニュースとして明るく教えてくれるようになり始めました。
「今日はね、自分の思いついた言葉をなんでもいいから言うっていうときに、countingって言ったら、先生はcampingってホワイトボードに書いたの!また通じてなかったよ!」と。
私はそこを見ていないので、声の大きさとか他にも聞き間違える要素があったのかもしれないのですが、とにかくすごくいい試練の始まりというかんじで、本人たちは大変なこともあるようですがここからの成長が楽しみです。
次女は筆記体の練習プリントを持って帰ってきて、宿題だと言って一生懸命練習していました。次女の先生は筆記体しか書かないそうです。本人談なので本当にそうなのかなーーーと思いますが。というのも、どうやら次女のクラスはそこまで英語ができなくても受けれている様子でまだ通い始めて半年という子もいました。そうなると筆記体ばかりではなおさら難しすぎますよね。でももしこれがイギリスのローカルだと仮定したらそのほうが英語力は伸びるということなんだろうか。
まだまだ分からないことだらけですが、こどもたちを見守りながら楽しんでいこうと思います。
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