そもそもインター小学校をどう選んだか
我が家は、長女がプリスクールから小学校へ上がる時も転校しています。プリスクールも、プライマリー以降もあったのですが幼稚園に求めるものと小学校へ求めるものが違ったので小学校に上がる前に改めて気になった学校をいくつも見学して、最終的に転校しました。
インターだと、私の在住地の小学校はカリキュラムがIBかケンブリッジかアメリカ式かを採用しているところが多かったように思います。私が調べた限りでは、IBって小学生にはまだちょっと早いのかなと感じました。やはり小学生で習う基礎的なものって実生活で今でも使っていること、知っていることが前提だから理解しやすいことも多いし、コミュニケーションの上でも必要なスキルになってくる。そう思うと、そこをIBで教えるとなると先生がかなり凄腕じゃないと難しいような気がして。
なので我が家はケンブリッジカリキュラムの学校を選びました。この時、かなりいろんな学校を見てじっくり考えて決めたので、この国に住んでいる間にまさかまた転校することになるとは当時考えていませんでした。でも、学校って子供たちが平日のほとんどの時間を過ごす場所なので私は常にここが彼女たちにとっていい環境であるかどうかは気にしています。朝は夫が送ってくれていますが、お迎えは必ず私が毎日学校まで行きます。そうすると、周りのママたちの雰囲気も分かるし、毎日行ってると顔見知りも増えるし、ちょっとした会話から大事なことを知れたり気づけたりもします。先生たちや子供たちの雰囲気も分かるし、自分の目で見るということは本当に大切だなと感じています。
転校先を選ぶときに気にしたこと ①先生の国籍
これには賛否両論あると思いますが、我が家は英語ネイティブスピーカーかどうかをかなり気にしました。そして、第二言語として英語が堪能であることは本当に娘たちの英語力の高さを求めたいと思った時には不十分だと判断しました。もちろん、ネイティブスピーカーの先生率が上がれば学費もそれだけ上がります。我が家は、日本人学校分しか会社からの補助がないのであまりにも高い学費の学校へ入れることはできません。その中で最善を求めるとどうなるのかを考えながら改めて近隣のインターを見学しました。やはり、どんなに英語が堪能な先生でも、母国語でない言語って、その言語をどこまで理解出来ているかに差が出る。それは専門知識ではなくて、リアル世界でどう使われているか、どのニュアンスの時はどんな意味なのか、そういうことまで本当に母国語の人たちと同じようになれる外国人っているんだろうか。私は、日本人と全く同じ感覚で小さなズレも感じることなく日本語を話す外国人に出会ったことがないからそう感じるのかもしれません。外国人が、(生活や仕事で使うという点においての)高いレベルで日本語を教えるって考えると、やっぱりかなり難しいのかなと思うのです。
ただ、これに関して、ネイティブスピーカーのママは意外と寛容な人も多い。それは、正しい英語は自分も教えられるという強みがあるからだと思うのですが、先生が正しい英語を話すかどうかよりも、先生の人間性や教師としてどうかというところに重点を置いている人もいます。そして、先生にとっても第二言語だからパーフェクトでなくてもそれは当たり前だよねという考え。これって、日本人同士で話してるとあまり聞かない意見だなと思ってとても興味深かったです。やはり日本人は、正しい英語を身につけてほしいと思ってインターに入れる方がほとんどかなと思います。
転校先を選ぶときに気にしたこと ②教員ライセンス
その先生が自国での教員免許を持っていて、その上で経験もあるかということ。
これに関しては、今の学校で出会った外国人のママ友からもらったアドバイスでした。彼女の娘とうちの次女が同じクラスで、コロナ前から同じクラスだったこともあり、ずっと仲良くしてもらってるママで。私が、今の学校のままでいいか悩み始めた頃、同じように彼女も学校のクオリティが低下していると感じていて、このままでいいのかという話を何度もしてきました。
で、私は具体的に転校を視野に入れて、他校を見学しに行くという話をして、実際に見学した学校もどんな様子だったか話したりしました。その時に「先生たちがちゃんと教員ライセンスを自分の国で持っているのか確認してる?絶対にそこを確認したほうがいい。今の学校は、きちんとした学校での経験がない先生でもネイティブっていうだけで採用されてる先生がいるみたい。ESLスクールでの経験しかない先生でも、ネイティブの先生貴重だからね。でも結局そういう先生って、言語はネイティブかもしれないけど「教える」プロではない。まして小さな子供たちに教えるのって、大人に教えるのとはまた違ったスキルが必要。そこをちゃんと確認したほうがいいよ。」と。
これはありがたいアドバイスでした。確かに本当にそうなんです。特に次女はまだ日本では年長の歳で。体も小さいし、まだまだ頼りないところも多い。インターってクラスの人数も少ないし、1年生にはヘルプの先生も必要に応じてついてくれるし、手厚いとは思うけれど、それでもやっぱりまだまだ小さいですよね。まして、インタープリスクール時代はもう本当に先生たちはすごく優しくて楽しくて、抱っこもハグもたくさんしてくれる環境だったので、分かりやすく愛情表現してくれる先生が好きな子供が多いです。で、そのままプライマリーになってもものすごく愛情表現のある先生もいるけれど、やはりドライな先生も(日本だったら普通だと思いますが。。)います。
なので、教師としてプロであるということも本当に大事な要素であると思います。転校先のスクールでは、ほぼ全員イギリス人(ライセンスも全員あり)、2人だけ非英語圏のヨーロッパ出身だそうです。事務スタッフは現地人のスタッフという感じでした。
転校先を選ぶときに注意したこと ③日本人比率と制限
まずは自分の娘たちのクラスに日本人がいるかどうかは先に確認しました。もちろんこれから入ってくる可能性はあるけれど、私たちが最終的に決めた学校は割と新しい学校で、日本人の中では知名度が低く、広告もほとんど打っていないので自ら問い合わせて見学に行かないとどんな感じなのかよく分からないのです。なので、よほど親が英語にストレスがなく、通学圏内のインター全部見てから決める!のような意気込みがないと見学に行く候補に上がってこないのでは?と思います。同じ学費を出すのなら、もっと昔からある欧米系インターが他にもあります。
でも我が家にとってはそれはむしろ好都合でした。私たちが在籍中に日本人がどんどん増えるという可能性は低いと感じたからです。長女に関しては、これから小学校高学年へと移行していき、インターを選ぶ子で英語ができないという子も減っていくので余計に日本人はこないのではないかなと思っています。でもそれは、来て欲しくない訳ではありません。日本人のお友達は海外生活ではとても貴重だし、何より娘たちは日本人の友達を欲しがります。
で、じゃあもし日本人がたくさん入ってきた場合どうするか。これも、今の学校では国籍に制限は設けないという方針ですが、転校先に聞いたところ、現地人だけは制限しないけれど、その他の国籍に関しては制限があります。実際にクラスによっては制限してるクラスもあります。という回答がもらえました。
それともう一つ、日本語を使うことに対する制限。これも転校先では英語以外の言語を使っている場面を見たら、逐一「英語で話そうね」と注意しているとのことでした。これってすごく大事だと思います。もちろん英語を伸ばすためというのもあるけれど、それ以上に、母国語で言われている暴言に先生たちが気づけないからです。言葉で人を傷つけている場合にそれに気づけないってちょっと怖いなと思うし、実際に今の学校ではそういうことが起こっています。
英語がほとんど分からない状態で入ってくる子供たちのほとんどが親の意向でインターに入ってきます。我が家も最初、長女をインターへ入れた時は日本人学校があるということを教えずに入れました。もちろん、インターが合わなかったら日本人学校へ入れる予定でしたが、最初は完全に私の判断でした。周りもほとんど同じだと思います。で、どんな形であれ本人なりに楽しめればそれでいいのかなと思うのです。でも、楽しめない子も少なくありません。楽しめないけど、諦めたくはない、英語は話せるようになりたいという何でもいいからインターにいたい本人の意思がある場合は頑張れると思うし、最初は辛いけど頑張ってほしいと思います。でも、楽しめないし、英語とかどうでもいいと感じてしまう子の場合は、日本語で日本人の子に意地悪を言ったりします。
我が家は、これで子供たちが傷ついて帰ってきたこともありました。幸い、ある程度は嫌なことは嫌だとはっきり主張できるタイプなのと、すぐに私に話してくれたので今は言い返していて、相手もだんだん言わなくなってきていると言っています。でもこの一連のことも、私や子供たちが言わなかったら先生は何が起こっていたのか知らないのです。だから学校生活を安全にするためにも校内は英語を徹底することが必要だと思います。
とにかく気にしたのはこの3つでした。
海外生活6年目。コロナでの長いオンライン期間があったので、英語力は年齢相応に追いついていなそうですが、学校ではもう少し英語に集中できる環境へと変えて、家や学校以外の時間では日本語での時間もしっかりととって、楽しみながら英語も日本語も頑張っていけたらいいなと思います。
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