今まで、転校したばかりの緊張感はありながらもクラスメイトたちともそれなりに楽しくやっていそうな様子だった長女。学校は楽しいと言っていたし、転校して良かったとずっと言っていました。
ところが。ある日の帰宅後「今日はどうだった?」と聞いたら「うーん。。授業は楽しかったよ」と歯切れの悪い回答が返ってきたので、「授業以外は楽しくなかったの?」と聞いたら「うーーーーん。友達とあんまりうまく遊べてない」と。
どうやらいつも一緒にブレイクタイムに遊んでいる友達がいるようで、その子は長女のことを好きでいてくれている様子なんだけど、長女はその子と一緒に遊んでいても感覚が合わないと感じることがちょこちょことあってすごく楽しいというわけではないと。具体的にどんなところなのかと聞いてみると、どうやらその子は遊具のシェアが他の友達と上手にできず、どうしても自己中心的になってしまうことが多くそれを隣で見ていて気分が良くないそう。
1人で遊びたいんだけど、ブランコは誰か他の子が次にやりたいとなると20秒数えて交代という学校のルールがあるんだとか。木製のアスレチックは虫が多いし、蜂が飛んでいることもあるのでそこでは遊びたくないと。クラスメイトの大半は最近は水筒をバッド代わりにして、野球のような遊びをやっているらしいけれどみんなすごいふざけていて、そのテンションについていけないから一緒にやりたいとも思わないんだとか。
しかも。同じクラスの一番気が合うと思っていた子に最近「〇〇は△△と遊んで!」と、追い払われてしまうよう。長女はなぜ急にそうなったのかもよく分からなくて、本人的には「私が飽きられたんだと思う。前は、私が新しい生徒だったから優しくしてあげなきゃって思ってたんじゃない?でももう慣れたからいいでしょっていうことなのかな。分かんないけど。」と。
クラス移動で列に並ぶときも、長女が先に並んでいても、その前にいる子達と話したいからとドサクサに紛れて横入りされることがあるとか。長女もそこで「横入りしないで」と言えばいいんだろうけど、まぁべつにいいやと思うらしい。でも本当はもちろん気分は良くない。
今の学校はまだできて数年の新しい学校なので長女は10歳なんだけど、彼女の学年が最終学年でその上の学年の子は誰もいません。前の学校の時は授業中も積極的に発言するし、先生からもリーダーシップがあると言われていて、意外とクラスを引っ張っていくタイプなんだなーと思っていたのだけれど、そうでもなかった。というか、私も夫も子供の頃は全くリーダーとは無縁の存在だったタイプなんだから考えたら分かりそうなもんですけどねw
親が言ってしまうと、信憑性に欠けるけれど、長女はとても大人びた子供で、精神年齢が高いと思います。同級生のどんな友達と遊んでいるところを見ても、彼女よりも落ち着いた雰囲気の子にはなかなか出会いません。唯一、前の学校にいた子で長女よりもさらに大人びた子がいたのだけれど、もちろんその子とは波長が合っていました。中国語のクラスが同じだったらしく、長女は日本人なのでその子よりも漢字に強く、教えてあげたりもしていて仲良くしていたんだとか。けれど、そんな雰囲気の子は今の学校では私も見かけたことがありません。
長女のクラスメイトのバースデーパーティーに行ったときに、同い年とは思えない程まわりの子たちが幼く見えてびっくりしたのですが、10歳って普通はこんなかんじなのかもしれないと後から思いました。
そして、元々の彼女の正確に加えて私はいつ日本に帰ることになっても困ることがないように日本人的ルールというかマナーを子どもたちにもずっと口うるさく言ってきました。その多くは、海外でも同じマナーとしてあると思うけれど、それを実行させる年齢が日本とは違っていて、子供時代は自由が許されている印象があります。一方で、レストラン等のオーダーでは子供でもしっかりと自分のオーダーを言えたりして、自立している一面ももちろんあるにはあります。
学校の面談でも、これまで毎回彼女たちの学校での生活態度は先生たちから絶賛されてきて、それは今の学校でも言われました。それはそれは褒めてくれます。でも、今思い返すと、長女の担任の先生は周りの子たちが元気がありすぎて圧倒してしまわないかと心配しているようなこともチラッと言っていたような気もしています。
インターでは、様々な国の子たちが一緒に学んでいるので家庭でのルールもマナーもみんな違います。なので、娘たちは私から言われたことを忠実に守る傾向にあり、それでも次女はうまく私の目を盗んで楽しんでいるようですが、長女はきっちりと守っているのかもしれません。それはいいことだし、生きていく上ではどこにいても大切なことだと思っています。でも、そうして行動することが当たり前だと思って生きてきた彼女にとっては、その当たり前を全然気にしていないように見える周りの子たちをうまく許容できないのかなと思ったりもします。
なので、無理して居心地の悪い友達と一緒に過ごす必要はないよと伝えました。一緒に遊びたい友達がいないのなら、本を読んでいたっていいんだよと。学校が全てではないんだから、学校で仲良くしたい友達に出会えないこともあるし、ママだって小学校の時はほとんど友達いなかったよと。これは実話で、私は本当に重症な引っ込み思案で、うまく友達と遊べるようになったのは5年生くらいでしょうか。友達と呼べる子が本当にいなかった。その後はまぁそれなりにうまくやれていたけれど、大学生になって学内に気の合う友達は本当に1人もいなかったですね。唯一、高校が同じだった友達がいてその子だけ。なので大学時代はずっとバイト仲間と遊んでいました。バイト仲間は最高の友達で今でも仲良しなので、どこで出会うかはわからないなと思っています。
そして、本当に嫌になってしまったら、行くのがつらくなったら学校なんていつでも転校できるんだってことを忘れないでと伝えました。そのうえで、今自分ができること、やってみようと思うこと、友達を尊重しながらも自分を大切にするにはどう過ごしたらいいかを考えて自分なりにやってごらんと。でも、どんな形でもこの学校での居場所を自分なりに作ってくれたらいいなと思っています。それができれば、次への自信になるから。
まずは、とにかく英語を伸ばすことにフォーカスしてみると言ってその日は寝ました。さて今後どうなるか。少し気をつけて見守っていこうと思います。
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