【違和感を無視しない学校選び】あれ?と思ってから転校を決めるまで

International School

今年度から転校して今までとは別のインターへ通うことになったのですが、そのきっかけから、実際に決断するまでの話をを書きたいと思います。

あれ?インターってこんなに日本語使うの?

娘たちの前の学校は7月スタートでした。新年度がスタートして3ヶ月目には、次女のクラスの授業クオリティの低さと日本人の多さ(クラスの3分の1以上)が彼女の英語の伸びに影響していると感じていました。まだ小さいのできちんとした授業を受けて、お友達と英語でずっと遊んでいれば分かりやすく変化していく年齢だと思うのですがそれがない。加えて少しずつ日本人転校生が増えていき、もれなく英語力なしで入ってくる。新入生と仲良くなりたいので学校で日本語を使う。そしてそれを先生も止めない。これがまず最初の違和感でした。

長女に次女の学校での様子を聞いてみると、次女だけでなく次女のクラスの日本人はスナックタイムやランチタイムはずっと日本語を話しているとのこと。もちろん次女は日本人以外の友達もいるので英語を使っている場面もあるのですが、日本語のほうが多かったと思います。

大人もある感覚ではないかなと思うのですが、やっぱり日本人同士って居心地がいいというのは子供にもあるんだと思います。少なくとも次女は日本人のお友達が大好きです。落ち着いている子が好きで、たまたまそれが日本人が多いということなのかもしれないのですが、当時はそうでした。

まさかの先生から通訳を依頼される長女

これってインターでは普通に起こることなのでしょうか?それまで日本人一人だった長女のクラスにも日本人のクラスメイトが入ってくるようになりました。そして、英語力のない子が入って来た時に次女はその子の隣に座らされて、授業中に先生の指示を英語から日本語に訳してその子へ説明してあげるよう言われたのです。

それを迎えに行った車の中で聞いた私はその日すぐに担任へ連絡しました。日本人の友達が入ってきて長女は喜んでいるし、英語ができないでも入れるのは学校の判断だから異論はありません。でも、入れるのであればフォローも学校がするべきで、ステージは違えど同じように英語を学びに行っている長女が学校で日本語を使うのはおかしいと思うことを伝えました。もちろん緊急時は別です。でもそれ以外の時間は、その子は多少酷でも、とにかく自分の耳で聞く努力をするべきだと私は思いました。そして指示が理解できないなら、先生がもっと簡単なシンプルな言葉でゆっくりとジェスチャーを交えて伝えるべきです。そこに日本語を入れてしまっては、その新入生の英語を聞く力も伸びるのが遅くなるし、日本語で訳されると英語を話すのが余計に恥ずかしくなる場合もあると思います。

上記の内容を担任の先生に送ると、先生からの返信は非常に理解あるものでした。私が言っていることは非常に理解できますと。そして、長女に日本語でフォローしてもらうのは最初の1週間だけで、その後は席を離し、長女に通訳してもらうこともありませんとのこと。

このときの担任の先生は非常に理解もあり、パッションもあるいい先生でした。でも、やはりどうしても方向性の違いを感じていくのはここからさきの話です。

校長の英語教育方針に疑問

その後も担任の先生は私が意見したこともあり、多少気を使ってくれている感じはありましたが、他教科の先生は気にせず長女に通訳させるということが続きました。我が家は、今後も日本へ帰ることなく海外生活が続く可能性も多いにあり、もし英語圏へ引っ越したら英語圏のローカルスクールでもやっていける英語力が必要になります。なので学校の授業中に、いつも英語のできない日本人の子のフォローをしてるほど余裕はないのです。

そして、いろんな授業でグループワークをするのですが、そのグループ分けではいつも英語のできない日本人が長女と同じグループになるということが続きました。さすがにこれでは長女の負担が大きすぎると思い、校長へ連絡することにしました。

これまでの経緯と、長女はまだまだ英語が不十分なので彼女が英語を学ぶ機会を奪わないでほしいということも伝えました。そして、学校がフォローしないならある程度の英語力を持った生徒だけを入れるべきだと。誰でも入れるなら先生がフォローしてほしいと。

返ってきた返信が、私に他の学校を探させるきっかけとなりました。

まず、校長としては長女が日本語を使ってクラスメイトを助けることは人を助けることを学ぶだけでなく、言語への理解を深めると言ってきたのです。これだけはどうしても共感できませんでした。英語を第二言語とする人が、非英語圏の国で英語をネイティブレベルで習得するのはそんなに簡単なことではありません。正直「この人何言ってるんだろう。。」と唖然としてしまいました。そして、悔しかったです。長女がここまでくるのにどれだけ努力してきたか。私はそれをずっと隣で見てきました。彼女にも英語がぜんぜん分からなくて辛い思いをしたことは幾度となくあったのです。日本人なんていなくて一人で惨めな思いをして、一人で恥ずかしい思いをしたことがたくさんあったのです。そういう経験を経ての今なんです。

しかも、私の質問の中に、一つの国籍の生徒があまりに増えてしまった場合にその国籍の子供の入学を制限することはあるのかというのがありました。その答えとして、国籍に制限を設けることは差別的でありフェアではないのでわが校ではしません。と。

もう、ないな。と思いました。この人と議論する気も失せてしまったし、ここは娘たちを安心して任せることができる学校ではないと感じました。この校長との方向性の違いが転校先を具体的に探すことになる決め手です。

インターは校長の影響が大きく、校長が変わるとガラッと変わってしまうことも珍しくありません。現に、この校長もこの年から新しく就任した校長でした。

そして私の学校探しが始まることになります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました