本当の豊かさとは

外国人ママ

先日、学校のクリスマスイベントとクラスメイトのバースデーパーティーに行ってきて、なんだか異様に疲れたし、いろいろ考えさせられることがありました。

バースデーパーティーは個人的に行うものなので、各家庭で考え方も方針も違うので自由だと思っています。が、学校のイベントって子供のためにやるものですよね。今、娘たちが通っている学校は普通のインターナショナルスクールなのですが、入ってからいろいろと知っていくとどうやらとんでもないお金持ちの子女が通っているらしく。まぁ、そうだとしても学校生活だけで考えたらあまり関係ないから気にする必要もないかと思っていたのです。

ところが、先日のクリスマスイベントが、どう見ても子どもたちのためのイベントには思えなかったのです。まず、学校のイベントなのに、学校の生徒なのに、その生徒の親なのに入場料1家族5000円。たっかくないですか?まぁでも、子どもたちはすごく楽しみにしているし、それは仕方ないと思って払いました。でも、当日行ってみたら想像していたものとは違いました。

ものすごい大きなビニールテントのようなものでデコレーションされていて、泡の雪まで降っていました。デコレーションはとってもかわいくておしゃれでした。中へ入ると、しばらくはフォトブースやお店が出店されていました。ざーっと見たけれど、特に欲しいものもなかったのでこのエリアはこれで終わり。奥ではステージでバンド演奏。その脇にはバウンシーキャッスル。ただ、長女は10歳なので人が少なければ遊べるけれど、小さい子たちが増えてきたら危ないなーという感じ。本人もそう感じたようで、すいている間は遊んでいたけれどすぐに出てきました。

そして、カフェテリアではBuffetでいろいろな食べ物がならんでいました。スイーツもたくさん。学校のイベントなのにお酒まで!
でも、グラウンドには出られないようになっているのです。子どもたちが遊べるエリアはバウンシーキャッスルと、風船が入ったドームだけ。これも大きなものではなかったので混雑。
なぜ、学校のグラウンドを開放しないのか謎でしかなかったです。学校の先生は子どもたちをケアできないので親が責任を持ってケアするようにと事前に連絡があったのだから、なおさらグラウンドで遊べるようにしてくれても良いのにと思いました。

結局、1時間もしないうちにやることはなくなって、私と夫はベンチでお酒を飲み、子どもたちはお友達とイベント内を歩き回っていました。子どもたちはそれでも、お友達といつもと違う雰囲気の学校を楽しんでいたとおもうのですが、なんだか私は終始モヤモヤしたまま。

そして、最後は大人のためのラッキードロー。オーストラリアへ移住予定なので、来年はもういない予定なのですが、来年もいたら絶対にこのイベントには参加しないなーと思ってしまいました。なんと表現したらいいか。ものすごくお金があるんでしょうね。だから子どもたちの学校イベントも豪華に自分たちカラーで楽しみたいということなのでしょうか。それで、子どもたちみんなのためのイベントになるのならまだしも、結局は大人が楽しむためでしかない謎の学校行事という印象しかなかったです。

お金持ちにもいい人はいると思うのですが、非常にマナーの悪い人が多いのがもう一つの残念なこと。次女とトイレに行ったときに、そのトイレは小さかったので手を洗うところが1つしかなかったのですが、私と次女が個室から出たら手を洗いながら話している保護者らしき人が2人いました。全身ブランドで固めてるんですけど、私達が待っているのが明らかに見えているのに、どいてくれないと手を洗えないのに、こっちは小さい子が一緒なのに、ものすごくゆっくり、喋りながら自分のペースで洗って、出ていきました。お金には余裕があるけれど、心の余裕がない。

長女のクラスメイトの親も、一度懇親会で挨拶したことあるにも関わらず、クラスのグループWA内では私に名指しで話しかけてくるのに、学校のイベントで会っても目も合わせてこない。なにが目的なのか本当に意味不明。でも、そういう親の子供は結局マナーが悪い。
チョコレートファウンテンのところで、長女がやろうとしていたらいきなりその子が割り込んできて先に持って行ったのです。そして、そこにいた長女にもスタッフにも何も言わない。私は黙って見ていました。その後、長女がスタッフからフルーツの刺さった串をもらったときに「Thank you」と言って会釈したんです。心のなかでガッツポーズしてしまいました。そう!それでいいのだ!と。ただ、当たり前にできなければいけないことができない。そんな親も子供もたくさんいます。

それは、お金の問題ではないとも思うけれど、経済格差が教育格差を生むのならば、お金にゆとりがあれば人としてのマナーを学べる場面だって、それを教えてくれる大人だって常にそばにいるはずってことになるのに結果はそうなっていない。

長女の面談のときに、担任の先生から言われたことで、その時は気に留めなかったけれど、このクリスマスイベントが終わって、ハッとしたことがあります。
先生は、長女はとてもきちんとしていて、言われたことは一度で理解して、すぐに作業にとりかかるし、終わったらそれを報告してくれるし、自分で自分のやるべきことを考えて行動できる素晴らしい子です。と言っていて。ものすごく褒めてくれるのはインターではあるある。
そして、ただちょっとおとなしいかなと思っていますとも言われました。このクラスは、落ち着きのない子やちょっと調子に乗りやすい子もいて、そうなるとどうしてもガヤガヤしがちで、私もそれが楽しく授業をするという域を超えていると判断したらすぐに沈めるようにしていますが、長女はそういうときも騒いだりしないのでそれがストレスを与えていないといいのですが。
みたいなニュアンスのことを言われたんです。その時は、もともと私が見ても長女は感情の起伏があまりなくものすごく落ち着いている子なので、気にすることもなく聞いていたのです。

が。あぁ。そういうことか。と、分かったような気がしました。
先生はオブラートに包んだけれど、マナーの悪い子たちがいるからということを遠回しに言っているのかなぁと。ただ、長女はクラスの子たちはいい子で、嫌いな子も特にいないと言っているのでそこまでではないのかなと思ってもいますが。
今後、気をつけて様子を見ていきたいと思っています。

そしてその数日後に行った、次女のクラスメイトのバースデーパーティーではヴィトンのプレゼントを渡している子がいて、びっくりしたけれど、家族揃って子供も含め全身ブランドだったので納得。ただ、これ、このバースデーをしている側の人もセレブだったらいいんでしょうが、バースデーをやっている側は普通の駐在員です。日本人ではないのでどんな待遇なのかは知らないのですが、ランチも私達が普段子供のバースデーと聞いてイメージするようなランチだったし、マジシャンを呼んでいたので「マジシャン来てるの?!」と聞いたら「うん。でも安いのよ!7000円で来てくれるんだよ。子どもたちこういうの好きだし、7000円なら悪くないでしょ?」と、感覚もぶっ飛んでいないんです。もらう人にとってプレッシャーになってしまうということは考えないのかなーと思ってしまいました。

これも、この国に住んで、この学校に行かなかったら知らなかった世界なので、社会勉強としてしっかりこの学校での日々を見ていこうと思います。でもなんだろう。知れば知るほど、心の貧しさは置き去りで、お金があることをひけらかさないといられないのかなと思ってしまう一面もあり複雑です。
親は来ず、ナニーに連れて来られた子供が2人ほどいたのですが、2人ともこれまた超お金持ちの子女。でももう小学生なのに、ナニーにスプーンを口へ運んでもらって食べているのです。人前でそんなことをしてもらうことを恥ずかしいとは思わないのです。

子どもたちの変に幼い一面を見るたびに心がギューッと潰されるような感覚になります。それが何なのか、自分でもわからないのですが。

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