今日は、私が子供達を非英語圏のインターからオーストラリアの現地校へ移した理由を書いていこうかなと思います。
というのも、海外に教育移住を考えている人が実はたくさんいるんですよね。
でも、どこに移住するのがいいのかと悩んでる人もすごくたくさんいる。
教育移住でなく、日本国内に住んでいたとしても子供の未来を考えてインターを選択肢に入れるべきか悩んでいる人も多いと思います。
そもそも何歳から英語ってやるべきなの?
我が家の娘たちは、長女は4歳、次女は0歳から海外にずっと住んでいます。
長女は4歳から10歳までインターに通い、11歳になると同時くらいのタイミングでオーストラリアの現地校へ転校しました。
次女は2歳から7歳までインターに通い、7歳の途中からオーストラリアの現地校です。
私の結論は、英語は生まれた時からやればいいと思っています。
というか、英語をネイティブレベルにと考えているのであれば、生まれた時から英語に触れさせない理由がありません。
母国語が確立しない赤ちゃんのうちから英語ってどうなの?
これは、家族構成によっても違ってくると思うので、あくまでも我が家の例で考えてみます。
我が家は、私も夫も日本人で日本語を第一言語としています。
夫は英語がビジネスレベル、私は旅行だったら困らない程度ですが生活だと困ることも多々あるというレベルです。
なので家庭内は基本的に日本語です。
私と夫が英語で会話することはありません。
子供たちには日本語で話しかけています。
私たちの場合は、日本に住んでいない期間の方が長いので日本語で話しかけることが大事という考えもあってそうしています。
ただ、親が日本語で話しているだけで子供達が日本語ネイティブになれるわけではありません。
毎日日本語ネイティブのシャワーを浴びても日本語ネイティブにはならない
娘たちは、ネイティブの日本語をたくさん浴びて育ってきているのに、外の環境が日本語でないことにより日本語ネイティブとは言えません。
普通に会話できるし、文章も書けるし、漢字も頑張ってはいます。
日本語の本だって読むし、外国人という括りで考えたら相当高いレベルにはいます。
でも、ネイティブとは言えない。
それは、日本に帰った時によく感じます。
難しい言葉ではないけど、親子の会話に出てこないような単語を知りません。
日本で英語を浴びたくらいではネイティブにはならない
逆に英語で考えてみると、日本に住んでいる日本人家族がどんなに家で徹底して英語を使ったとしても親がネイティブでないのなら、まずネイティブレベルにはなりません。
それが現実というか、言語習得の基軸なのではないでしょうか。
そんな簡単に言語を高いレベルで習得するということはできないと思うのです。
だからこそ、どんどん浴びたらいいと思います。
ネイティブになれなくても、そのポテンシャルを持つことはできるからです。
英語をたくさん聞かせて、たくさん読んで、当たり前のように学ぼう
子供の耳は驚くくらい柔軟です。
私もずっと海外に住んでいますが、いまだに細かい発音は聞き分けることができません。
子供達に私の発音を指摘されることがあるのですが、指摘してもらっても違いがよくわからないんです。
ゆっくりはっきり言ってもらえばわかりますが、英語って言葉同士を繋げて話すので会話スピードだったらさっぱり分からないこともザラです。
日本語の発音もそうですが、音は子供のうちから聞かないと本当に育ちません。
英語圏ではフォニックスを繰り返し学習
おそらく、日本の英語教育にフォニックスを教えられる人材が少ない、もしくは育てるのが大変ということなのでしょうが、これ本当に大切だと思います。
英語圏でもインターでも幼少期はかなりの時間をフォニックスの時間に充てています。
アルファベットを「エービーシー」と読むのではなく、言葉の中でどう発音されるかを学ぶのです。
発音には発音記号にあるように種類があります。
それを何回も何回も繰り返し、学ぶ時間があります。
これが身につくと、知らない単語でも読むことができるようになります。
また、音を聞けば知らなくてもスペルが書けるようになります。
日本には英語を使う場面がほぼない
日本は本当にすごくて、日本語だけでみんなが生活をしています。
これは実は当たり前のことのようで、すごいことだと思います。
それで経済が回っているから、日本語だけでやっていこうと思えば十分やっていけるのです。
だから尚更、日本に住んでいるなら英語を積極的に学ぶべきだと私は思います。
英語は今や外国語ではないと感じています。
世界共通語として、使えて当たり前の世界に変化しつつあります。
インターではネイティブレベルになるのが難しい理由
我が家の娘たちは幼稚園からインターに行っていますが、オーストラリアに来る前の段階ではネイティブレベルとは言えませんでした。
インターと言っても先生が全員ネイティブなわけではない
これは国によっても違ったりするのかもしれないのであくまでも私の感覚ですが。
インターって学校で行われる全てのことは英語で行われるので、当然子供は英語が話せるようになります。
我が家の娘たちも英語は当時からペラペラでした。
でも、教えている先生は英語ネイティブではない先生もたくさんいました。
この問題、日本語に置き換えると非常にわかりやすいと思うのですが、日本語を外国人が教えてネイティブレベルの日本語を使えるように育てるって無理がありませんか?
とてもいい先生との出会いも当然あり、英語だけが全てではないと思います。
ただ、「英語をネイティブレベルにする」という観点でいくとインターは先生の質が重要です。
ネイティブの先生を豊富に揃えているインターは学費も高い
非英語圏でメインティーチャーにネイティブを揃えているインターだと学費が年間400万以下って見つからないのではないでしょうか。
私たちは駐在だったので、会社から学費の補助が出ています。
この補助の金額も会社によって全然違うのですが、私たちは日本人学校の学費分を支給という決まりでした。
日本人学校は、年間100万もいかないと思います。
なので、補助が限られているパターンでは駐在員であっても英語の質の高いインターに通わせることが非常に難しいです。
諦めなければ思いがけないチャンスがあることも
私たちは、非英語圏に住んでいた最後の1年間は、メインの先生がネイティブのインターに転校しました。
もちろん、年間一人400万も払えません。
この学校、私がHPで学費を確認するときに勘違いして1ターム(3ターム制の学校)の学費を年間の学費だと勘違いして見学を申し込んだ学校でした。
私は3分の1の値段だと勘違いしているので、学費の割にすごい良さそうだなと思いながら見学していました。
すると、案内してくれた学校の人が、しきりに「入学してくれるなら学費は相談にのります」みたいなことを言ってきます。
なぜそんなことを言われているのか最初はわかりませんでした。
この学校は開校してまだ数年の新しい学校でした。
なので、幼稚園から低学年の生徒には困っていないものの、高学年の生徒が少なかったのです。
だからうちの長女に入って欲しかったのですね。
いよいよ具体的な検討に入って、やっと本当の学費を知ることになりましたw
結局、我が家は6割ほどの割引が入って入学することになりました。
こういう例もあるので、気になった学校はとにかく見学してみることをおすすめします。
実際、転校してよかったです。
娘たちの英語はとっても伸びました。
生徒も英語を第二言語としている子が多い
それでも、やっぱりこのままでは伸びきらないと感じたのは、先生さえネイティブであればいいというわけではないと気づいたからです。
先生がネイティブであっても、周りの友達はほとんどが英語を第二言語としていました。
長女のクラスは授業についていけるだけの英語力がないと受け入れないという体制だったので、英語レベルは以前の学校に比べて非常に高かったです。
高いけれど、担任の先生は、ネイティブには達していないとはっきり教えてくれました。
悩んだ結果、ネイティブレベルを目指すのなら英語圏一択
結局、生活圏も学校もネイティブに囲まれなかったら本当に高いレベルで英語を使いこなすことはできないという結論に至りました。
今後も日本で生活する予定が、現時点ではない私たちは、英語を第一言語レベルに扱えるようになることに重きを置くこととしました。
日本は、国籍があるので住もうと思えば住むことができます。
そして、私が日本語ネイティブなので教えられることもたくさんあります。
でも英語圏に住むという選択は、いつでもできるものではないと思いました。
実際に引っ越して、学校に通ってみて。
ネイティブの現実に子供達は相当もがいていると思います。
先生もインターよりも使う単語が難しいと言っています。
そして、何より長女は友達が使っている英語を聞くのに苦戦しています。
とにかく早い!
そして文章のバリエーションがインター時代とは全然違うそうです。
語彙量も違う。
だから本当に、英語圏に来てみて良かったなと思っています。
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