海外子育てで子どもが日本語を嫌がりはじめたとき、我が家が“あえて”やらなかった3つのこと

海外育児

「もう日本語話したくない」

海外で暮らしていると、ある日ふいに、子どもがそう言い出すことがあります。

特に英語環境で生活していると、日本語は“学校で使わない言語”になり、
時に「面倒な勉強」「ママとパパしか使ってない言葉」として、子どもにとって負担にすらなってしまう。

我が家も、海外生活8年目。
長女は4歳、次女は0歳で海外に出て、今では二人とも現地校に通っています。

「このままじゃ、日本語なくなるんじゃない?」
何度もそう思いました。

でも今、長女は日本語の読書が日常になり、会話も日本語でスムーズにできます。
もちろん完璧なネイティブレベルではありませんが、自分の言葉で“伝えたい”と思える状態には育ちました。

なぜ日本語を嫌がるのか?

子どもが日本語を嫌がるのは、怠けてるからじゃありません。
それは、「自分の生活に日本語の“必要性”が見えないから」なんです。

• 学校では英語
• 友達も英語
• 勉強も英語

そんな中で、「家でだけ急に“漢字ドリル”」とか言われても、
そりゃイヤになりますよね。

しかも子どもは、“今この瞬間”に意味がないと感じると動けないもの。
それが「日本語=面倒な勉強」に変わるのは、むしろ自然なことなのです。

我が家が“あえて”やらなかった3つのこと

だから我が家では、“無理にやらせること”よりも、
「日本語を嫌いにならない環境」を守ることを優先しました。

その中で、あえてやらなかったことが3つあります。

「補習校に通わせること」はあえて選ばなかった

日本語をどう保つか――これは海外育児の永遠のテーマですよね。

実は我が家、これまで住んでいたアジア圏の国には補習校がなかったため、そもそも選択肢がありませんでした。

そして現在のオーストラリアには、補習校はあります。
でも我が家は、「あえて」通わせていません。

理由はシンプルで、本人たちが週末にわざわざ勉強しに行くのを嫌がったこと。
日本人の友達と遊ぶのも大好きな娘たちは、オーストラリアでは日本人の友達がほぼいません。補習校に行けば日本人のお友達もできると思うよと説明しましたが気持ちは変わりませんでした。

もちろん、補習校に通っているご家庭はたくさんありますし、
それによって得られるものも大きいと思います。

でも我が家の場合は、「土曜日の時間の使い方」も含めて、
家族でよく話し合ったうえで、“家庭ベースの学び”を選びました。

会話の中で“混ざった英語”を否定しなかった

英語混じりで話すことがあっても、責めずにOKに。

学校で起こることは全て英語で起きているのに、家に帰ってきた瞬間に完全に日本語でそれを説明するというのはとても大変だと思ったのです。

英語が今ほどのレベルでなかった頃は、英語で完結することも難しい時期もありました。そうすると、日本語と英語が混ざります。

これ、良くないとされていますよね。

インターの頃は、1つの会話の中に2つの言語を混ぜないようにと常々言っていました。でもそれも少しむずかしい場面もあったので、最終的には「1つの文章の中に英語と日本語を混ぜない」と伝えるようにしました。
ただし、「その言葉、日本語ではこう言うよ」と自然に差し込むスタイルで伝えることはもちろんあります。

本棚から“日本語の本”をなくさなかった

絶対に押しつけず、でもいつでも手に取れるように。

一時帰国のときには、少しでも時間があけば図書館へ通いました。

私が読書好きということもあり、自分の本も買いたかったので本屋さんへも1回の一時帰国で何度も行きます。そこで本人たちが気に入った本を購入します。

あとは、本人たちの今、興味のあることに関連した本もAmazon等で探して購入していました。Amazonのいいところは中古品なら安く買えるし状態もいいので本当に助かります。
マイクラの攻略本からプロジェクトマネジメントの子供用までもうなんでもありです。

前回の一時帰国では、私と娘たちの本だけでざっと120冊も持って帰りましたw
ここには読み物だけでなく、ワークブックも含んでいます。

なので家にはいつも日本語の本も英語の本もたくさん置いて、いつでも手にとって読めるようにしていました。
長女は小学4年ごろから読書好きになりました。

我が家で実際に使ってよかった「日本語好きになる本リスト」は、
現在まとめ中です!近日中に公開予定なので、よければブックマークしてくださいね。

今日からできること

「日本語を嫌がる」――それは、“これから日本語をどう育てるか”のチャンスでもあります。

今日からできる一歩は、まず家庭内で「安心して日本語を話せる空気」を整えること。
• 無理に直さない
• 否定しない
• でも“日本語は大切な言葉”として伝え続ける

我が家は、私も夫も日本人なので、何かあれば帰る場所は日本になります。

そうなったら、日本語100%の学校に通うことになるから、あなた達も日本語を頑張るようにというのも話していました。

ずっと英語環境の学校にいるかどうかは分からない。
あなた達は日本人だから、日本語は大切だよという話もよくしていました。

まとめ

子どもが言語を嫌がるとき、私たち親にできるのは、
「好きになるきっかけ」を用意し、「安心して使える場」を守ること。

それだけでも、言葉はちゃんと生きて、子どもの中に根づいていく。

私はそれを、自分の子どもたちを見て、信じられるようになりました。

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