海外インター校の現実と決断|なぜ我が家は転校を選んだのか

教育制度&学校生活

転校を決めた”きっかけ”

ついこの前「やっと冬休み明けた」と思ったら、気づけばタームブレイク目前。

実は我が家、次の新年度から学校を転校する予定です。引っ越しじゃありません、住まいは変わりません。なのに「転校」なんです。

なぜかというと――

正直、今の学校の方向性にズレを感じているから。

入学当初から違和感がゼロだったわけじゃないけれど、「まあ、どこもこんなもんかな?」って思ってた部分もありました。

でも何度か学校に改善をお願いしたことがあるんです。具体的な要望を出しても、変わる気配が一向にない

それってつまり、学校側にとっては「これがうちのスタイルです」ってことなのかもしれないと思ったんです。

だとするとそれは「うちに合ってない」ということだと理解しました。

学校を“変えよう”とするんじゃなくて、こっちが“変わる”タイミングなんだと思いました。

感じた“クオリティの低下”。高い学費の“対価”とは何か。

この学校はパンデミック前後で、学校の雰囲気がガラッと変わりました。

一番感じたのは“先生の質”の変化です。

以前は英語圏出身の先生が多く、教科書通りじゃない“生きた英語”を教えてくれていたのに、最近は英語ネイティブではない現地出身の先生が多くなったんです。

もちろん、国籍で判断するつもりはありません。

でも実際、「あれ、この先生の英語、ちょっとクセ強いな…」「あれ?その文法、間違ってない?」という場面が増えてきて。

英語が得意ではない私ですら違和感を感じることもあります。

英語が母語でない先生でも、すごく優秀な人もいます。でもそれって“教師としてのスキル”と“英語の質”の両方が揃ってこそ”だと思うんです。

特に、まだ耳が育つ途中の小学生たちにとっては、どんな英語を日常的に聞くかが本当に大切

それにしても…

安くない学費、いったい何に払ってるんだろう?

「英語環境にお金を払ってるつもりだったけど、思ってたのと違うかも」――そう感じたのが、転校を決意した大きな理由のひとつです。

英語環境としての違和感。通訳係にさせられる娘たち

ここ最近、とくに気になっていたのが、娘たちが“通訳係”を担わされていることでした。

クラスに英語がまったく話せない日本人の子が増えてきて、娘たちがその子たちに“先生の言ってることを訳してあげる係”みたいになっていて……しかも、それを先生が頼んでくるんです。

え、それってどうなの?って思いませんか?

うちの娘たちも、ネイティブ相当の英語力があるわけではなくて、まだまだ英語を「練習中」の身。

それなのに、その子たちの“架け橋”になることを期待されるって……ちょっと負担が大きすぎると思うんです。

もちろん、助け合いは大切だし、過去に長女も助けてもらってきました。

でも、プリスクールの頃と、小4の授業では内容もスピードもまったく違う。

英語がわからない子に合わせたサポート体制が学校にあるわけでもなく、ただ「英語ができる日本人がいるから大丈夫でしょ?」みたいな空気になってしまっていて、それって教育機関としてどうなの?と正直、モヤモヤしました。

次女の英語力が伸び悩んだ理由

もうひとつは、次女の英語の伸びがどうにも緩やかで、ずっと気になっていました。

というのも、次女のクラスは日本人がかなり多くなったのです。

休み時間は日本語、授業中もなんだかんだで日本語が飛び交っているらしく。

でも我が家は、日本人のお友達もとても貴重な存在ではあったので、次女が勝手に日本語でお友達と遊んでいるならそれはそれでと思える部分も多少ありました。

実は、次女はプリスクール時代、日本人がほとんどいない環境でぐんぐん英語を吸収していたんです。それが今年に入ってからは、明らかにブレーキがかかってる感じでして…。

そして「でもその分、日本語が上達した?」と思いきや、“海外育ちの日本語”になってきていて、どちらの言語も中途半端になりかねない状況なんです。

たしかに、完全に日本語しか話さない子の日本語はすごくキレイ。

でも、うちのような“バイリンガルを目指している子”って、どちらも強くするにはかなり戦略的な環境が必要なんだと痛感しました。

つまり、“インターに通わせれば勝手にバイリンガルになる”なんて甘くない。

どんな環境で、どんな言語が日常的に使われているかが、子どもの言語発達にとっては決定的に大きいんです。

選択肢を考え直す。日本人学校+家庭教師の方がいいのか?

正直、ここまで考えてきて頭をよぎったのが、

「いっそ日本人学校に転校して、英語は家庭教師でよくない?」という選択肢。

今までは完全に「インター一択」だと思ってました。

でも、次女の英語の伸び悩みや、現地教師の質、日本語・英語のバランス崩壊を目の当たりにして、

「高い学費の“何に”お金を払っているのか?」を考え直すようになりました。

日本人学校はカリキュラムも安定してるし、日本語の土台も崩れにくい。

その分、浮いたコストでネイティブ家庭教師を週何回か入れるというのも、意外と理にかなってるな、と。

今回は最終的に「別のインターへの転校」を選びましたが、

“インター or 日本人学校”じゃなく、選択肢はもっと柔軟に考えてよかったんだと気づきました。

というわけで、転校に至るまでの葛藤をまとめてきましたが、

次回は【転校先を選ぶときに重視したポイント】について書いてみようと思います✍️

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