「メタバース」という言葉は聞いたことあるけれど、説明してって言われたらギクッとする方多いのではないでしょうか。
そもそも、メタバースを実際に体験したことがある人はどれくらいいるでしょうか?
「メタバース」と聞くと、VRゴーグルをつけて近未来の仮想空間に入るようなSF的なイメージを持つ人も多いかもしれません。
特に親世代は、「メタバースなんて自分には関係ない」と考えがちです。
しかし、気づいていないだけで、すでに私たちの生活の中にメタバースは存在しています。
しかも、それを当たり前のように使いこなしているのが 子どもたち なのです。
「メタバースはまだ未来の話」ではない
あなたの子どもが「マインクラフト」や「ロブロックス」で遊んでいるとしたら、
それは すでにメタバースの中で生活している ということになります。
マインクラフトでは、プレイヤーが自由に世界を作り、他のプレイヤーと交流しながらデジタル空間を発展させていきます。
ロブロックスでは、ユーザー自身がゲームや体験を作成し、他の人と共有し、さらには 経済活動(課金や収益化) まで行われています。
さらに、「たまごっち」ですら「たまバース」と呼ばれるデジタル空間を展開しています。
昔ながらの育成ゲームのイメージを持っていると驚くかもしれませんが、今のたまごっちはインターネットを介して他のプレイヤーと交流できるデジタルワールドを持っています。
私も度肝を抜かれた一人です。
去年のクリスマスプレゼントに母が次女にくれたんです。
たまごっちとは全然別の話の中で「メタバース」という単語が出てきたときに次女が
「たまごっちにもタマバースあるよ!」と言ってきて、見せてもらったら、近未来空間のようになっていたんです。
つまり、メタバースは すでに子どもたちの日常になっている のです。
親世代が気づいていない「デジタルの世界」
メタバースは子どもたちの生活の一部になっていますが、気づいていない親がたくさんいる現実。
「ゲームばっかりして…」
「現実の遊びをもっと大切にしてほしい…」
これっておそらく、私達が子供の頃からすでに、親たちの永遠の悩みのひとつじゃないですか?
一度はここに悩むことがある方が多いと思うんです。
我が家も次女が大のゲーム好きです。
誕生日に行きたいところはゲーセンという嬉しくない現実w
クレーンゲームをやりたいそうです。。
しかし、これ、私が子供だった時代と大きく違うことがあると最近思っています。
子どもたちはただゲームをしているのではなく、 「デジタルの世界で生きるスキル」 を自然に身につけているのです。
例えば、マインクラフトで子どもが何時間も建築に熱中しているとします。
これは、ただの遊びではなく、 空間認識能力や創造力を鍛えている のと同じことです。
ロブロックスで友達とゲームを作っている子どもは、
「デジタル空間でのコラボレーション」 を学んでいます。
これらは、 これからの時代に必要不可欠なスキル です。
しかし、親世代が「ただの遊び」と捉えてしまうと、そこにある 学びの価値 に気づかないままになってしまいます。
子どもたちは、すでにメタバースの中で成長しています。
問題は、それを 「ただのゲーム」として見るか、「未来の準備」として見るか の違いだけなのです。
じゃあ、これからの時代、親はどう向き合えばいい?
「ゲームばっかりしてないで勉強してーーー」
これも、多くの親が一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
しかし、今の子どもたちにとって、ゲームの中で学んでいることは 「勉強」とは別の形で未来に直結している 可能性があります。
これからの時代、 デジタルの世界で生きる力 はますます重要になります。
特にAIの登場によって、ここ数年のテクノロジーの発展スピードはものすごいものがありますよね。
ここからはもっと加速するのではないでしょうか。
だからこそ、親として 「ゲームをただの遊びとして切り捨てる」のではなく、「どう活かせるか」を考えることが大切 です。
ゲームの中で何が起こっているのかを知る
まず、 「子どもがどんなゲームをして、何に熱中しているのか?」を知ること が大事です。
✅ マインクラフトで建築に夢中 → 空間認識能力やデザイン力が鍛えられる
✅ ロブロックスでゲームを作っている → プログラミングや経済の仕組みを理解するきっかけになる
✅ たまバースで友達と交流 → デジタル時代のコミュニケーション能力を学ぶ
「ただのゲーム」と思っていたものが、実は 「子どもの未来を作る学び」 になっているかもしれません。
「遊び」から「学び」へつなげる工夫をする
ただゲームをやらせるだけではなく、 親がサポートして「学び」に変える工夫 をすると、より意味のある時間になります。
例えば…
🔹 建築が好きな子なら? → マイクラで街を作らせて、設計の考え方を学ばせる
🔹 ロブロックスにハマっているなら? → ゲーム制作を学べるYouTube動画を一緒に見る
🔹 たまバースで交流しているなら? → 「どうやって友達とコミュニケーション取ってるの?」と聞いてみる
大事なのは、 「ただ遊ばせる」だけでなく、「どう活かすか」を考えること です。
マイクラやロブロックスはできることが多様なので、ひとつ目標を作って取り組んでみると良いかもしれません。
ある程度、それらのゲームに慣れている子であれば、今から自分が形にしようとしているものをプランさせます。
これを紙でもいいですし、スライドでもいいので可視化し、親子で共有すると楽しいですよ。
そして、1日の作業時間、目標完成時間等も自分で設定させます。
最初はうまくいかなくて良いのです。
プランした内容が難しすぎてやっている途中で飽きてしまったり、期日に全然間に合わなかったり。
これってものすごく良い失敗だと思いませんか?
ここで、じゃあそもそも「プランする」ということってどういうこと?と考えるきっかけになります。
大きな目標の下には、小さな通過点ポイントごとの目標を置いたほうがプランもしやすいし、実行する際も目安があると動きやすいのです。
今のゲームはすごいですから、使い方次第で非常に良い学びができるのです。
デジタルの世界でもお金が動いていることを知る
ロブロックスでは、ゲームを作ったユーザーが収益を得ることができます。
NFTのゲームでは、デジタルアイテムが売買され、実際に価値を持つものになっています。
つまり、 「デジタルの世界には、すでに経済が存在している」 ということです。
これからの時代、仕事も「リアルな世界」だけでなく、「デジタルの世界」に広がっていきます。
だからこそ、親が 「子どもがどんな経済の仕組みに触れているか」を知ること が大切です。
親ができることは、「制限する」ことではなく、「活かす」こと
ゲームをやめさせるのではなく、 「ゲームをどう活かすか?」を一緒に考えること が、これからの親の役割になっていきます。
📌 子どもたちは、すでにメタバースの中で生きている。
📌 それを「未来の学び」として活用するか、「ただの遊び」として切り捨てるかは、親の意識次第。
ゲームに制限時間をどう設けるか問題
これも永遠のテーマじゃないでしょうか。
ゲームに関する親の悩みはいつの時代も永遠に解決しない難題が多いですよね。
我が家はゲームだけでなく、勉強時間や内容に関してもずっと試行錯誤し、必要を感じるタイミングでやり方を変えています。
大切なのは「時間」ではなく「中身」
ゲームを「何時間やったか」よりも、「どんなことをしていたか?」 に注目することが大切です。
例えば、同じ1時間でも、その内容によって得られるものは大きく変わります。
✅ マイクラで建築に集中して試行錯誤を繰り返している → 空間認識能力や創造力が鍛えられる
✅ ロブロックスでゲームを作りながらスクリプトを学んでいる → プログラミングや論理的思考を養える
我が家は1年半程前にJava版マイクラを購入し、娘二人ともやっているのですが、特に次女がドハマりしています。
彼女のマイクラ中の集中力たるや。。。
うまくいかなかった時は、大粒の涙をポロポロ流すほど本気なんです。
なのでキーボードの操作も長女とは手つきが全然違うのです。
「夢中になる」ということを体現しているんですよね。
平日はPCで何か作るスクリーンタイムはOKにしていますが、ただYoutubeを観る等の受け取るだけのスクリーンタイムは週末と長期休暇に1日1時間と決めています。
ここでも、次女はほぼ全ての時間を「まいぜんシスターズ」の動画に使ってマイクラについて学んでいるのです。
ゲーム時間のルールをどう決める?
我が家は基本的に週末は1日1時間としています。
夏休みなどは毎日1時間までOK。
ただし、勉強等やるべきことをやってから。
スクリーンタイムは17時まで。
これは、私から提案し、理由を説明し、本人たちも納得しています。
また、娘たちから提案があった場合は家族で話し合い、その都度、微調整をしています。
親を納得させる理由なら延長OKにする
我が家はどんなことも全て、娘たちから交渉して、親が納得する理由ならOK。としています。
海外生活なので、漢字を覚えるのに本当に苦労しているのですが、漢字プリントをノーヒントで全問正解できたら1時間延長!!
というのをこの夏休みにやっていました。
これで、次女は俄然やる気になり、本当に頑張って漢字を覚えたと思います。
報酬制度は良くないという意見も聞いたことがありますが、海外生活の漢字習得はそんな甘いもんじゃないんですw
あまりにも次女が漢字を頑張って覚えるので、毎日マイクラ2時間という日々が続きました。
そこで、私が提案し、「マイクラ1時間やったら、次のマイクラまでに30分間本気のエクササイズをする」というルールを追加しました。
もちろん、これも3人で話し合っています。
子供って意外と、自分の健康のことも素直に考えられるのでわりとまともな意見を返してくれたりします。
また、このエクササイズも何をするのか2人で決めさせ、2人でやります。
ここでも「プランする」と「実行する」と「プランの失敗」と「プランの修正」が学べるんですよね。
そして本人たちは文句を言いながらも頑張って楽しそうにエクササイズをしていました。
ゲームの「内容」を親子で話す時間を作る
ゲーム時間を単なる「遊び」で終わらせず、親子のコミュニケーションの場にする のもおすすめです。
✅ 「今日はどんなことをやったの?」
✅ 「どこが難しかった?」
✅ 「どうやって解決した?」
こうした会話をすることで、子ども自身も「何を学んだのか?」を言語化する習慣がつきます。
さらに、親がゲームに興味を持つことで、「見守ってくれている」という安心感も生まれます。
もし、できるのであれば、ぜひ親御さんも実際にゲームをプレイして遊んでみてほしいです。
子供たちが慣れているゲームであれば、子供たちにコーチとして横についてもらって教えてもらうと、遊び方はすぐに分かりますよね。
子供はここでも「人に分かりやすく教える」ということを学べるんです。
教えるって、自分がしっかり理解していないと教えられなくないですか?
なので、自分がプレイするときとは別の思考回路が使われ、とてもいい学びになるはずです。
私は実際に娘たちにコーチしてもらって最近、マイクラを始めました。
そして、ハマりすぎて、初めてコーチしてもらった日の夜は、子供たちが寝た後3時間もやってしまいましたw
でも、その3時間があっという間だったんです。
自分が体験してみることで、いかに楽しいのかが分かります。
次女は私にいろいろ教えたいので、新しいこともマイクラ攻略本を一生懸命読み直して学んでいます。
母としては、日本語を一生懸命読んでくれて最高すぎるわけですw
この記事のまとめ
「メタバース」と聞くと、遠い未来の話のように感じるかもしれません。
しかし、実際には マインクラフトやロブロックス、たまバースなどを通じて、子どもたちはすでにデジタルの世界に住んでいる のです。
一方で、多くの親世代は「ゲームばかりして…」「もっと現実の遊びを大事にしてほしい」と考えがちです。
ですが、子どもたちは ただゲームをしているのではなく、デジタルの世界で創造し、学び、成長 しています。
これからの時代、デジタルの世界で生きる力 はますます重要になります。
だからこそ、親として 「ゲームをどう制限するか?」ではなく、「どう活かすか?」を考えること が大切です。
📌 ゲームの中で何をしているのかを知る → 遊びの中にある学びを見つける
📌 「やるべきことを終わらせたらOK」「目的があるなら延長OK」など、メリハリをつける
📌 ゲームの内容について親子で話す時間を作る → 子どもの考えを深める機会になる
「ゲームはただの娯楽」なのか、「未来につながる学び」なのか、それを決めるのは親の関わり方次第です。
子どもたちは、すでにメタバースの世界で生きています。
それを制限するのではなく、どう活かせるかを一緒に考えていくことが、これからの親の役割ではないでしょうか?
これって意外と楽しいし、子供たちとの会話も広がりますよ!
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