はじめに:ネットの“おすすめ英語本”がしっくりこなかったあなたへ
Googleで「小学生 英語 本 おすすめ」と検索すると、
それはもう、たくさんの本が出てきます。
でも実際に家庭で子どもに英語をやらせてみると、
「どれがいいか分からない」
「うちの子には合わなかった」
そんな経験、ありませんか?
うちも同じでした。
気になる本をいくつも買ってみては、読まれずに積ん読になったり、
レベルが合わなくて、読もうとすらされなかったり。
「え、うちの子だけ…?」と不安になることもありました。
この記事では、家庭で8年間、
毎朝のルーティンとして英語の音読を続けてきた我が家が、
実際に使って「これは良かった」と思えた英語本を紹介していきます。
ベスト10でも、ランキングでもなく、
“読み切ったもの”を正直に書く記事です。
英語の本選びに悩んでいるママ・パパの参考になったら嬉しいです。
我が家の前提|年齢&英語環境など
うちには現在、小学6年生と3年生の姉妹がいます。
英語に関しては、上の子が4歳・下の子が2歳の頃からインターナショナルスクールに通い始め、
現在は英語圏の現地校に通っています。
よく「英語の勉強、外部の先生にお願いしてるんですか?」と聞かれるのですが、
我が家では一度も、英語に関して外部の先生にお願いしたことはありません。
教材の選定から音読の管理まで、すべて家庭で完結。
サポートしているのは、英語ネイティブでもない母親の私です。
ちなみに私の英語力は、いわゆる“英語が得意”なタイプではなく、
英検でいえば2級くらいのレベルだと思っています。
ネイティブにスラスラ話しかけられたら今でもちょっと焦るレベルです。
だからこそ、“英語が得意じゃない親がどうやって家庭で英語を支えるか”には、
かなりの試行錯誤を重ねてきました。
今も続けている習慣が、毎朝5分の英語音読。
これは長女が小学校に入る前からずっと続けていて、
月曜〜土曜は基本的に毎日、欠かさずやっています(体調不良以外はスキップなし)。
特別なことはしていませんが、
“生活の中に英語学習を自然に組み込む”という形でやってきました。
このあと紹介する本たちは、そんな日々の中で子どもたちが実際に読んできた本たちです。
推ししか紹介しません|おすすめ英語本たち
Usborne
「可愛いの暴力」×「親子で読みたくなる仕掛け」
うちが最初に英語の本で“成功体験”を積めたのは、間違いなくUsborneのおかげです。

おすすめポイント
- とにかく絵が可愛い。紙もカラフル。
- 英語が苦手な親でも読んであげられるレベル感のものが多い。
- シリーズ展開が豊富で、読み聞かせ期から一人読み期までしっかりカバー。
- 子どもの“読書体験”の入り口にぴったり。
我が家で特に活躍した本
Lift-the-Flap Grammar and Punctuation

Lift-the-Flap Grammar and Punctuation
これはもう超絶オススメしたいです。
英語に慣れている子であれば小学校低学年が適正年齢かなと思います。
ただ、急な海外赴任で英語環境に行くことになったお子さんであれば何歳でもオススメです。
めくると中に文字が書いてあるようなしかけのあるタイプの本で、文法書!という感じがしないところがいいです。
これは我が家では次女が繰り返し読んでいます。
そして長女がインターに行っていた頃に日本から引っ越してきて、インターに入ったクラスメイトでお母さんが英語をどうしたらいいか悩んでいたら必ずと言っていいほどオススメしていました。
実際に購入されていたママ達からもとても評判が良かったです!
海外赴任前であれば、日本で購入して船便に入れておくといいかもしれません。
つづいてはネイティブ10歳以上が対象なので、英語に慣れていれば高学年から読めると思います。
Economics for Beginners

Economics for Beginners
これも本当におすすめ。
私は、小学校からもっと経済とか税金のシステムとか会計の仕組みを義務教育として教えるべきとずっと思っています。
だってそれが社会のベースになっているわけだし、小学生から噛み砕いた内容を学ぶことはとても大切だと思うのです。
そんな思いにドンピシャなのがこちらのシリーズ。
経済だけでなく、政治やAIもあるし、科学や地学等もあります。

Biology for Beginners

Geography for Beginners

Chemistry for Beginners

AI for Beginners

Politics for Beginners (English Edition)
うちは長女がたまたま世の中の経済やビジネスの仕組みに興味があるタイプなので読んでいました。大人が読んでも、分かりやすくてとても良いです。
使い方の工夫
- 子どもが小さいうちは、最初は「親が読み聞かせ→子どもが後追い音読」のセット読み。
- めくるページがあるタイプは、「読む=遊び」感覚で導入できる。
- フラップを開けたときに「読めた!」って気持ちが生まれやすいので、 音読習慣の立ち上げにも◎
- 読み聞かせが必要ない年齢であれば、毎朝5分間音読がおすすめ(毎日5分でも積み上げるとかなりの量を読むこととなります)
こんな家庭におすすめ
- 「英語の本を嫌がらずに読ませたい」
- 「読めるか不安だけど、とりあえず親しませたい」
- 「可愛い&仕掛けのある本が好きなタイプの子」
Usborneは、“英語本デビュー”にピッタリの神ブランド。
DK
「写真の暴力」×「図解の魔力」=子どもが勝手に読み込む魔法の本
Usborneで“読む習慣”を作ったら、次は知識の深掘りにDKです。
図鑑好きはもちろん、普段本を読まない子も写真や絵に引き込まれるから、
“英語で知識”の世界へスムーズにステップアップできます。
おすすめポイント
- 写真と図解がメインだから、単語がわからなくても直感的に理解できる。
- 1テーマ=1見開き完結が多く、どこから読んでもOK。
- 内容がシンプルなのに、大人も「へぇ〜!」ってなる情報量。
- ジャンルが無限(人体・ビジネス・科学・歴史・動物…なんでもある)。
我が家で特に活躍したタイトル
DKfindout! シリーズ
これは本当にすごいです。
とにかく、とても詳しいのです。
写真と図解が豊富で、図鑑のようなのですが、1つのトピックで1冊なので詳しい。

DKfindout! Earth (DK findout!)
長女が、ブリティッシュ系インターに転校したとき、そのインターはブリティッシュナショナルカリキュラムでした。
授業でそれまで学んだことのないVikingについて学んだんです。
その時、長女は内容がよくわからなくて困っていました。
そこで見つけたDKfindout!シリーズのこちら。

DKfindout! Vikings (DK findout!)
分かりやすい図解と解説のおかげでとてもよく理解できたんです。
小学生のお子さんにとってもおすすめですし、海外に行ったばかりの中高生にも本当におすすめです。
絵が多いので、わからない単語も一度調べたらしっかり理解できることが多くなると思います。

DKfindout! Human Body (DK findout!)

DKfindout! World War II (DK findout!)

DKfindout! Dinosaurs (DK findout!)
続いて、もう少し年齢が上の子にオススメしたいのがこちらです。
How Business Works
対象年齢は中学生以上。
ビジネスの基礎(会社・お金・経済)が、子どもにもわかるレベルで載ってるいます。
長女は6年生ですが今これを読んでいます。

How Business Works: The Facts Visually Explained (DK How Stuff Works) (English Edition)
もともとビジネスとはなんなのか?というところに興味があったので読んでいます。
もちろん分からない単語も出てきますのでChatGPTで単語は調べながら、毎朝少しずつ読みすすめています。
これは1冊がとても分厚いので読み応えがあります。
こちらも図解が多いので、非常に読みやすいと思います。
ビジネス以外にもいろいろなトピックがあるので興味のあるトピックを選んで読んでみるといいと思います。

How Money Works: The Facts Visually Explained (DK How Stuff Works) (English Edition)

How We’re F***ing Up Our Planet (DK How Stuff Works)

How Economics Works: The Concepts Explained
このシリーズはけっこういいお値段するんです。
でも、ビジネスってどういうこと?っていうことを中学生にも分かるように説明してくれて、何度でも読み返せて、兄弟姉妹で使える。
なんなら大人が読んでもとても勉強になります。
家族みんなで読めるならむしろ安い!と、私は初めて本屋さんで見つけた時、長女が読みたいと言ったので即買いでした。
使い方の工夫
- 興味があるテーマから入る(人体/恐竜/宇宙/経済…なんでもOK)
- 音読は短いパートだけでOK。メインは“写真を見ながら説明する遊び”みたいな工夫をしてもいいと思います。
- 本の中のことを説明してきたら、「え!!そうなの?知らなかった!もっと教えて!」というと、一生懸命説明してくれるし、ママに説明したいから読むというサイクルが生まれます。
こんな家庭におすすめ
- 「英語で“知識”を吸収させたい」
- 「読書より図鑑や写真が好きなタイプ」
- 「インターや現地校の理科・社会にもつなげたい」
マジック・ツリーハウス(Magic Tree House)
続いてはストーリーブックです。

Magic Tree House Books 1-28 Boxed Set
おすすめポイント
シリーズ構成になっており、1冊ごとの長さも比較的短めなので、英語の本に慣れるきっかけとして最適です。ストーリーの続きが気になり、自然と次の巻に手が伸びるため、読書習慣をつけやすくなります。
使い方
小学校中学年〜高学年頃に「自力読み」にチャレンジする際におすすめです。特に、ある程度の基礎語彙が身についた段階で取り組むと、辞書を引く回数を減らしながら読み進められます。
実際の反応
英語の読書があまり得意でないお子さんでも、ストーリーに引き込まれると一気に読み進めてしまうことが多いです。「気づいたらシリーズ10冊目」ということも珍しくありません。
我が家では次女が読んでいたシリーズですが、小学校低学年で読んでいました。
もちろん分からない単語も出てきます。
自分で調べてほしいところですが、めんどくさがって調べないので蛍光ペンでハイライトだけさせていました。
私が意味を調べて一覧にし、それを読んで既読ページをもう一度読むということをしていました。
ロード・ダール(Roald Dahl)
こちらは定番中の定番ですね。
チャーリーとチョコレート工場の作者です。
Roald Dahlの本は本当に読んでいる子が多い印象です。
有名なものはストーリーを知っておくほうがいいかもしれません。

Road Dahl Collection 16 Books Box Set ペーパーバック-1 Jan.2018
我が家はこのボックスセットを購入し、長女はすべて読みましたが「面白かった」っと言っています。
おすすめ理由
ユーモアと少し皮肉を交えた独特な世界観が魅力の作家です。
子ども向けでありながら語彙や表現が豊かで、ストーリーの展開も予測できない面白さがあります。
読解力だけでなく、文章表現力の向上にもつながります。
ダール作品には、印象的な比喩や擬音語、造語が多く登場します。
登場人物の会話や地の文にもリズムがあり、文章を“音”として楽しめるため、自然と表現の幅が広がります。また、キャラクターの描写が鮮やかなので、自分の作文でも人物や情景を細かく描く力が身につきます。
代表作
「Matilda(マチルダ)」「Charlie and the Chocolate Factory(チャーリーとチョコレート工場)」「The BFG(ビッグ・フレンドリー・ジャイアント)」など。
特に、マチルダとチャーリーとチョコレート工場は知らない人はいないのでは?というほど有名です。マチルダも映画もあるので映画を観てから読んでみるといいかもしれません。
使い方
小学校高学年〜中学生向け。
ある程度英語に慣れてきたタイミングで挑戦すると、物語のユーモアや皮肉も理解しやすくなります。読み聞かせでも楽しめますが、自分で読むことで細かなニュアンスを味わえます。
英語圏では小学校中学年で読めるような内容だと思います。
実際の反応
正直に言うと少し難易度は高めです。
しかし、読み切った時の達成感は大きく、「英語の本を読める自分」に自信を持てるようになります。お気に入りの作品ができると、繰り返し読むお子さんもいます。
最後に:本が読める子は、英語の“基礎体力”が違う
語彙や表現を、楽しみながら大量にインプットできるのは「本」ならではです。
英語の学習法はいろいろありますが、結局のところ「読む力」が土台になります。
読解力がつくと、ライティングでも自然な文章が書けるようになり、スピーキングでも表現の幅が広がります。逆に、読む経験が少ないと、文の構造や語感が身につきにくくなります。
英語学習に行き詰まりを感じたら、まずは“読めた”という体験を増やしてみてください。
本を1冊読み切った達成感は、お子さんの自信とモチベーションを大きく後押しします。
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